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バージョン: 2.5.5

非破壊的な変換

プロジェクトにNon-Destructive Modular Framework (NDMF)を導入することで、アバターの変換をビルド中に行うことができます。 シーンには変換前のアバターだけを保存すればよく、また他の非破壊的ツールとの連携も可能です。

NDMFのインストール

プロジェクトにModular AvatarAnatawa12's AvatarOptimizerがインストールされている場合、NDMFは既にインストールされています。

手動でNDMFをインストールする場合は、以下の手順に従ってください。

  1. Modular AvatarのWebサイトからVCCにリポジトリを追加します。
  2. VCCで、NDMFを追加したいアバタープロジェクトを選択します。
  3. Manage Projectボタンをクリックします。
  4. Non-Destructive Modular Frameworkの行の⊕ボタンをクリックします。
  5. 最新版のNDMFがプロジェクトに追加されます。

アバターの設定

通常通り、アバターにAvatar Converter Settingsコンポーネントを追加して変換設定をします。

非破壊的ワークフローではすべての調整をビルド中に実施するため、追加のコンポーネントが必要な場合があります。

ネットワークIDの割り当て

アバターにNetwork ID Assignerコンポーネントを追加することで、PhysBoneに自動的にネットワークIDを割り当てます。 ヒエラルキーパスのハッシュ値をもとにIDを割り当てるためオブジェクトが増減しても同じIDが割り当てられ、PC-Quest間でPhysBoneの同期が可能です。

この時点で一度PC用にアバターをアップロードして、ネットワークIDを反映しておきます。

頬染め用メッシュの削除

頬染め用シェイプキーのメッシュを削除する設定をします。 ここでは例として、Anatawa12's AvatarOptimizerAAO Remove Mesh By BlendShapeコンポーネントを使用します。

Remove Mesh By BlendShapeコンポーネントを顔のメッシュに追加し、削除したい頬染め用シェイプキーのチェックボックスをオンにします。

Androidビルドの時だけメッシュを削除

このままではPC向けのビルドでも頬染め用メッシュが削除されてしまいます。 そのため、Platform Component Removerを追加し、PCのチェックボックスをオフにします。 これにより、PC向けのビルドではRemove Mesh By BlendShapeコンポーネントが削除され、頬染め用メッシュが削除されません。

Platform Component Remover

アバターのテスト

アバターをアップロードする前に、PCでアバターをテストします。

  1. Unityのビルド設定をPCに変更します。
  2. VRChat SDKコントロールパネルを開き、テストするアバターをBuilderタブで選択します。
  3. メニューバーのTools > VRCQuestTools > Show Avatar Builderを選択します。
  4. VQT Avatar Builderウィンドウが表示されます。
  5. Build & Test on PCボタンをクリックします。
  6. Android用の設定でアバターがビルドされます。

ビルドしたアバターはVRChatのアバター一覧のOthersカテゴリに表示されます。 VRChatを起動し、アバターをテストしましょう。

アバターのアップロード

テストで問題がなければ、アバターをAndroid向けにアップロードします。

  1. Unityのビルド設定をAndroidに変更します。
  2. VRChat SDKコントロールパネルを開き、アップロードするアバターをBuilderタブで選択します。
  3. メニューバーのTools > VRCQuestTools > Show Avatar Builderを選択します。
  4. VQT Avatar Builderウィンドウが表示されます。
  5. Build & Publish for Androidボタンをクリックします。
  6. アップロードが完了すると、アバターのサムネイルに緑色のMobileアイコンが表示されます。