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バージョン: 2.5.5

はじめに

VRCQuestTools

VRCQuestToolsはAndroid(Meta Quest, PICO)用にVRChatアバターをアップロードするためのUnityエディタ拡張です。

Android版VRChatではPC版VRChatと異なりアバターの仕様に非常に強い制限があります。 そのためPC用にセットアップされたアバターをそのままAndroid用にアップロードすることはできません。 Androidでは使用できない部分を修正することでAndroid用にアップロード可能にすることはできますが、その作業は非常に煩雑です。

VRCQuestToolsはその作業を自動化することで、Android用にアバターをアップロードする手間を大幅に減らします。

  • 数回のクリックでPCアバターをAndroid用にアップロード可能にします。
  • 手動でアバターをAndroid対応にするための様々なツールを使うことができます。
注意

VRoid Studioで作成されたアバターは透過表現を多用しており、Android用のシェーダーでは正しく表示できません。 VRCQuestToolsだけでは対応できず、別途作業が必要です。

必要環境

  • Unity 2019.4.31f1, 2022.3.6f1, 2022.3.22f1
  • VRChat SDK - Avatars 3.3.0 以降

クイックガイド

インストール

VRCQuestToolsをプロジェクトに追加するには、以下の手順に従ってください。

  1. 下のボタンをクリックしてVCCにリポジトリを追加します。

    VCCに追加
  2. VCCで管理しているアバタープロジェクトに「VRCQuestTools」パッケージを追加します。

Android用にアバターを変換

アバターをAndroid用に変換するには、以下の手順に従ってください。

  1. シーン内のヒエラルキーからアバターを右クリックします。
  2. コンテキストメニューからVRCQuestTools > Convert Avatar For Androidを選択します。
  3. 開いたウィンドウで変換の設定を始めるをクリックした後、変換ボタンをクリックします。
    ヒント

    Modular Avatar等のNDMF対応の非破壊ツールを使用している場合、VRCQuestToolsによるアバターの変換も非破壊的に行うことができます。 (参照: チュートリアル: 非破壊的な変換)。

  4. 変換が完了するのを待ちます。
  5. UnityのメニューバーからFile > Build Settingsを選択します。
  6. 開いたウィンドウでAndroidを選択してSwitch Platformボタンをクリックします。
    注記

    Switch Platformができない場合、Android Build Supportをインストールしてください。 (参照: チュートリアル: 環境の準備)

  7. 再インポートの完了を待ちます。(初回は非常に時間がかかります)
  8. 変換後のアバターをアップロードします。
注記

変換前のアバターは非アクティブになってシーンに残ります。 Inspectorでアクティブに戻すことができます。

ヒント

このツールはパフォーマンスランクの最適化をしません。 多くの場合、変換後のアバターはAndroid基準で Very Poor になります。

見る側がAvatar Display設定の操作(Show Avatar)をしない限り、フォールバックアバターまたはインポスターで置き換えられます。 また、スマートフォン版VRChatではVery Poorのアバターを表示することができません。

参照: