はじめに
VRCQuestTools
VRCQuestToolsはAndroid(Meta Quest, PICO)用にVRChatアバターをアップロードするためのUnityエディタ拡張です。
Android版VRChatではPC版VRChatと異なりアバターの仕様に非常に強い制限があります。 そのためPC用にセットアップされたアバターをそのままAndroid用にアップロードすることはできません。 Androidでは使用できない部分を修正することでAndroid用にアップロード可能にすることはできますが、その作業は非常に煩雑です。
VRCQuestToolsはその作業を自動化することで、Android用にアバターをアップロードする手間を大幅に減らします。
- 数回のクリックでPCアバターをAndroid用にアップロード可能にします。
- 手動でアバターをAndroid対応にするための様々なツールを使うことができます。
VRoid Studioで作成されたアバターは透過表現を多用しており、Android用のシェーダーでは正しく表示できません。 VRCQuestToolsだけでは対応できず、別途作業が必要です。
必要環境
- Unity 2019.4.31f1, 2022.3.6f1, 2022.3.22f1
- VRChat SDK - Avatars 3.3.0 以降
クイックガイド
インストール
VRCQuestToolsをプロジェクトに追加するには、以下の手順に従ってください。
-
下のボタンをクリックしてVCCにリポジトリを追加します。
VCCに追加 -
VCCで管理しているアバタープロジェクトに「VRCQuestTools」パッケージを追加します。
Android用にアバターを変換
アバターをAndroid用に変換するには、以下の手順に従ってください。
- シーン内のヒエラルキーからアバターを右クリックします。
- コンテキストメニューからVRCQuestTools > Convert Avatar For Androidを選択します。
- 開いたウィンドウで変換の設定を始めるをクリックした後、変換ボタンをクリックします。
ヒント
Modular Avatar等のNDMF対応の非破壊ツールを使用している場合、VRCQuestToolsによるアバターの変換も非破壊的に行うことができます。 (参照: チュートリアル: 非破壊的な変換)。
- 変換が完了するのを待ちます。
- UnityのメニューバーからFile > Build Settingsを選択します。
- 開いたウィンドウでAndroidを選択してSwitch Platformボタンをクリックします。
注記
Switch Platformができない場合、Android Build Supportをインストールしてください。 (参照: チュートリアル: 環境の準備)
- 再インポートの完了を待ちます。(初回は非常に時間がかかります)
- 変換後のアバターをアップロードします。
変換前のアバターは非アクティブになってシーンに残ります。 Inspectorでアクティブに戻すことができます。
このツールはパフォーマンスランクの最適化をしません。 多くの場合、変換後のアバターはAndroid基準で Very Poor になります。
見る側がAvatar Display設定の操作(Show Avatar)をしない限り、フォールバックアバターまたはインポスターで置き換えられます。 また、スマートフォン版VRChatではVery Poorのアバターを表示することができません。
参照: